○(北野 実市議)(登壇)
議員として1年間、先輩議員のご指導、そして同僚議員の皆さんのご協力、そして当局の皆さんのご指導、ご協力によりまして、何とか自分らしさを発揮できました。というよりも何とか受け入れていただき、ご理解いただけたというのが正直な感想でございます。
(議長退席、副議長議長席に着く)
今回も二度目の質問に立たせていただくことができました。前回の質問の正直な感想は、大げさなようですが、山は動かずという感を持ちましたが、今後も前向きに懲りずに取り組んでまいりたいというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
それでは、通告に基づきまして質問をさせていただきます。
(中略)
次に、播州屋台会館建設へのプロローグについて数点お伺いいたします。
播州屋台会館建設に向けての前回の私の質問に引き続きとなりますが、決して同じことをなぞるような考えはございません。議論を積み上げていくという観点でございますので、ご理解いただき、前向きなご答弁をお願いいたします。
前回の質問のご答弁の中で、行政施策上の位置づけの研究が必要というお話をいただきましたが、私は文化施設、観光施設、交流施設がすべて備わった施設であるべきと認識しております。全国的にもこのたぐいの施設は多く見られますが、複合施設としての位置づけは少ないと聞いております。前段にも申しました国際観光都市・姫路としても必要な装置になってくると確信します。姫路市にある既存の施設とは性格も目的も違う施設であるというご認識をぜひ持っていただきたいと思いますし、総合計画の第2次実施計画の中でも観光振興施策の新たな観光資源の開発、文化的伝統の振興施策での祭り等文化伝承活動の振興、観光への活用という計画とも一致するように思います。その後、各地施設を調査、研究していただいた結果と行政施策上の位置づけに関するご見解をお聞かせください。
次に、先日開催されましたザ祭り屋台イベントとの連携についてお伺いをいたします。
15万人もの市民、観光客が祭りに酔いしれたイベントでありました。まさに姫路の新しい顔、イメージを全国に、いや世界じゅうに発信したイベントであったと思います。多くの行政のスタッフ、商工会議所のスタッフ、そして多くの市民ボランティアスタッフ、そして何よりもご理解、ご協力をいただいた灘の地域の皆さん、まさに市民全員が盛り上げ、つくり上げた姫路が変わっていく決起大会のような大きな意義のあるイベントであったと、私自身も見ていて感じました。継続性や運営上の課題はあるにせよ、市民全員が祭りが姫路城とともに、世界の姫路の新しい顔であるということを共通の認識として持たれた瞬間であったと認識します。
姫路といえば祭りということを内外に発信したことを受け、日常的に姫路と祭りを結びつける施設の重要性が高まったことは言うまでもありません。姫路を訪れた方が会館を訪れ、屋台に刻まれたさまざまな伝承文化を身近に触れ、祭りのすばらしさや動の部分はバーチャル的な形で体験をしていただき、感動を与えることができれば、必ず次は実際生の屋台、祭りを見てみたいという欲求にかられ、ザ祭り屋台イベントのある5月か10月の本番にもう一度姫路を訪れてみようというリピーターになると考えられます。いつでも祭りが体験できる播州屋台会館があれば、姫路を訪れたくなるイメージ戦略に大きく貢献ができるものであると確信します。ご見解をお聞かせください。
次に、今後の課題についてお伺いします。
さまざまな問題を提示していただき、それを課題に変え、一つ一つでも解決していき、実現に向け建設実現を望んでおられる屋台文化保存連絡会を初めとする市民の皆さんと行動を続けたいと思っております。
先日も屋台保存連絡会と姫路青年会議所が一緒になってミニ屋台会館をイーグレひめじで開催しました。そのときに、活動の経緯説明や趣旨のご理解を得るために、またご意見や問題提示をしていただこうと市議会議員懇談会も同時開催されました。22名もの議員の皆さんにご参加いただき、会員地域自治会の皆さんとさまざまな意見交換をし、アドバイスをいただきました。
会員地域自治会の方から動態としての祭りのすばらしさだけではなく、静の屋台の美しさもぜひ知ってほしいという会館の必要性を訴える意見も出され、すべてに前向きな質問や意見であったと認識しております。
その後、屋台会館をイメージしてもらうため、本物の屋台棟や太鼓、狭間彫刻などの展示もあったミニ屋台会館も見ていただきました。2日間の開催で3,614名もの来場者があり、会館建設への市民の期待を大きく感じるものでありました。
私は、今後の課題として考えられるのは、箱物と言われるこのような施設に対して市民に十分理解していただけるような費用対効果を裏づけするものとか、管理運営面での工夫、すなわち赤字が出ることへの対策と少しでも減少させるための手法だと思いますが、当局としてどのようにお考えなのか、お聞かせください。
(後略)
以上で1問を終わります。ありがとうございました。
○(大前信也企画局長)(登壇)
私からは、2番目の「播州屋台会館」建設へのプロローグについてお答えいたします。
まず、類似施設の調査状況についてですが、現在全国の主要な祭りのある地域において市や町、民間団体等が設置した57カ所の祭りに関する施設について調査を行っておりますが、このうち人口5万人以上の都市にある地方公共団体が設置した16施設について、その設置目的を調べましたところ、約6割が観光振興、約4割が文化の保存伝承、あるいは教育を目的とした施設となっております。
本市の行政施策上の位置づけにつきましては、引き続き今後の検討課題ではございますが、祭りなどの伝統行事は市民の郷土への愛着をはぐくみ地域コミュニティを活性化させる重要な文化資源でございますので、伝統行事等の継承施策として祭り等文化伝承活動の振興、さらには観光資源としての活用等も考えられます。
次に、ザ・祭り屋台イベントとの関連でございますが、今回のザ・祭り屋台in姫路につきましては、市民の愛郷心を高め、祭りどころ姫路を全国にPRすることができたのではないかと思っております。
その一方で、祭りは実際に見たり参加したりすることで感動や一体感が得られるものでもありますので、播州屋台会館の建設につきましては、ハード面、ソフト面から施設としてのあり方、その必要性等も含めた幅広い検討が必要になってこようかと考えております。
また、今後の課題につきましては、議員ご指摘の箱物に対する経費面の問題は大きな課題の一つでございます。市が公共施設として整備する場合には、これら解決すべきさまざまな課題があると認識しておりますので、引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。ご理解賜りますようお願いいたします。
以上でございます。
○(北野 実市議)
それぞれにご丁寧にご答弁いただき、ありがとうございました。
もう少しだけお伺いしたいことが数点ございます。
屋台会館の件につきましてですが、前回の質問の折のお答えの中にもありましたし、当然今必要とされているのは、市民の取り組みとか各種団体の取り組みをということがとても必要になってこようかと思っております。
その中で、市民の取り組みとして11万人に近い署名が提出されたり、各種団体の取り組みとして、屋台文化保存連絡会が播州屋台会館建設への提案書を市長に直接渡されたり、せんだってミニ屋台会館を開催されたり、また市議会議員懇談会を開催されたりということで、それぞれにさまざまな目的を持って、その運動を積み上げてこられております。手順を踏むといいますか、その運動の積み上げに対してどのような評価をされているのか、できましたら、ぜひ市長から直接その評価についてお答えいただきたいと思います。
○(大前信也企画局長)
屋台会館に対します10万人に余ります署名活動、これにつきましては、当地域におきます祭り、あるいは祭事、あるいは伝統的なこういった行事に対します大きな運営費、あるいは個性ある地域性、これらの発揮のために、我々としましても、この要望を受けまして、現在検討を進めておるところでございます。こういった地域性豊かな個性あるその文化、これは全国に対しまして発信してまいりたいというふうに現在取り組んでおりますので、よろしくご理解賜りたいと思います。
何分にいわゆる公共施設として建設するということと、祭事というところのやはり接点が非常に解決すべき問題、困難な問題が多少ございますので、それらの解決に向けましてまた努力してまいりたいと、このように考えております。
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