【10】平成18年第3回定例会
   平成18年9月13日

質問者:北野  実 市議
答弁者:石田 哲也 企画財政局長

(北野 実市議)(登壇)

(前略)

 次に、姫路警察の跡地利用についてお伺いをいたします。
姫路警察は、昭和39年に新築され、築後41年を経過し、老朽化は著しく、一時的な補修では対応できない状態で、なお且つ、現地での建てかえは、特別史跡姫路城跡区域内に存在しますので、様々な制限がある為に移転建てかえとなり、用地として姫路市のキャスティ21計画の区域内に移転が決まりました。総工費69億円の播磨地方の拠点警察署として位置づけられる高機能型の警察が期待されます。姫路市にとりましても、安心安全なまちづくりに大きく貢献できる都市装置として期待するものであります。
 また、移転後の跡地は、県と姫路市との所有でしたが、県が移転地の土地取得の折に、市所有地との等価交換を行い、すべてが姫路市の土地となります。城周辺の8,000平米にも及ぶ面積の姫路市所有の土地がどのような形で利用されようとしているのかは、市民の注目度も高いところであります。
 私は、屋台会館も含め、城周辺に観光客の新しい動線や滞在を促すような戦略的に考えた施設やその利用を望みますが、どのような考えをお持ちなのか、現時点での方針をお聞かせください。

(後略)

○(石田哲也企画財政局長)(登壇)

 私からは、北野議員のご質問中、6番目の姫路警察署の跡地利用についてお答えを申し上げます。
 姫路警察署の跡地は、特別史跡地内にありますが、現在、姫路城跡整備基本構想検討会におきまして、特別史跡地周辺の整備と活用を図るための新たな基本構想を検討中であります。その中で、世界文化遺産にふさわしい姫路城周辺の将来像や土地利用計画等の方向性が示されるものと考えております。
 一方、キャスティ21区域内に移転予定である警察署の移転先の整備は、平成20年度までかかり、その後に旧警察署の撤去に着手され、また、平成21年度から数年間、姫路城大天守の修理が予定をされております。
 こうした状況や、現在検討中の新たな姫路城跡整備基本構想の考え方を踏まえた上で、議会のご意見を初め、市民の皆様のご意見も参考にしながら、全市的な観点から跡地の有効な活用について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。

【屋保連見解】
 姫路警察署移転を受けて、現在場所の選定に苦慮している「屋台会館」への活用を視野に入れて北野議員が質問を行ったわけであるが、姫路城周辺と云う不可欠の条件を担保し乍ら選択肢を増やすという意味に於いて意義深い。