広 畑 ・ 菅 原 神 社
[昭和16年以前]
大鳥居
[昭和16年以前]
拝殿
 [平成25年]
大鳥居(改修前)
[平成25年]
拝殿(改修前)
創建年次  
由  来  小坂天満宮、また荒木天神ともいう。全国に菅公を御祀りする神社は沢山あるが、菅公御自刻の御木像を御神体として御祀りしている神社は当社以外に聞かない。また、全国でも最初に御参りした天神様であり社殿こそ小規模であるが、京都の北野天満宮・九州の太宰府天満宮にも匹敵する由緒ある天神様といっても過言ではない。伝承によれば、道真公が九州へ左遷される途中播磨灘で暴風雨にであった時、海を静めるために自刻の木像を海に流された。その木像が我久が渕(高浜町あたりの汐入川東岸)に漂着し、小坂の里人が当社にお祭りしたという。

 現社殿は三代目。不審火により焼失したが昭和17年(1942)に再建された。境内の北東隅にある小石祠は、古くから農耕の神として祀られていた国主神社だとされる。非常の際には石祠が広がり、氏子が避難できるとの伝説がある。拝殿前の木彫の龍と屋根の牡丹や龍のかざり瓦の配置がよく人の目を惹き付けている。石灯籠の中には、寛政七年(1795)・文政12(1826)・安政7年(1860)に造られたものがある。

 金比羅社前の狛犬は天明4年(1784)の刻印があり、姫路市内に百八十対もある狛犬の中で2番目に古いものと言われている。もと菅原神社前にあったものを昭和17年に移したもので、阿形と吽形の配置が通常とは反対になっている。

※参考文献:神社看板(姫路市教育委員会)
     :我が町の歴史小坂(中尾好三)
     :小坂自治会ホームページ
祭  神 菅原道真