富 嶋 ・ 浜 田 南 / 二 股 伊 達 綱
飾磨・浜の宮/宮町が明治29年(1896)、
大阪の越後屋で製作し、明治34年の祭礼後に、
富嶋/高津(浜田南)へ売却したもの。
浜田南では今日まで大切に屋台蔵に保管していた。

綱上部の房が二股に分かれており、
おそらく唯一無二の伊達綱と思われ、
屋台学上大変貴重なもの。

屋保連では、
昭和3年(1928)に同じく飾磨・浜の宮/宮から
御津大歳/加家に譲渡された房も、
昨秋寄託支援をしており、
房から綱への変遷を探る上で一石を投じる
重要な祭・屋台文化財の発見と言える。

(写真左 箱表書)
明治貮拾有九歳第十月有志者募寄附金製作之

(写真右 箱裏書)
製作人大坂越後屋発起周旋人宮町(以下五人の名前)

製:明治29年(1896)
作:大阪/越後屋