3.展示概要

 前述2.コンセプトを具現化する手法としての展示概要を、異なった要素を持つ九つの施設機能に分け、@狙い(ターゲットコンセプト) A内容 B展示ア
イテム C展示方法 D調達・更新方法 Eその他 の六つの項目別に説明する。


  (1)賑い広場

    @狙 い(ターゲットコンセプト)

      (1)播州固有文化に常に触れる事を通して地域コミュニティの継承・創造・形成に資する施設。

         @祭・屋台文化保有地域住民に、心のよりどころである祭りに何時でも触れて戴ける施設。

         A一般市民に、播州の祭りを郷土の誇りとして感じて戴ける施設。

      (2)播州固有文化を常に情報発信出来る施設。

         @観光客に二度三度と訪れてみたい、実際に播州の祭りを見てみたいと思って戴ける施設。

    A内 容

      吹き抜けロビーに、祭りを彩る豪華絢爛な大屋台が常設展示され、圧倒的な迫力で来館者の度肝を抜く。屋台背後中央には超大型マルチス
      クリーンが設置され、その廻りにはモニターテレビがとり囲み、パソコンをクリックすれば、播州各地の祭りにスリップ出来る等、眼で耳で、播州
      の祭りの賑い・華やかさ・迫力を感じて戴く。

    B展示アイテム

      A.現役屋台・檀尻6台程度(現役屋台が望ましいが、退役後時間を経ておらず痛みが激しくなければ退役屋台での代用も考えられる。)

        a.神輿屋根型屋台=灘型・魚吹型・浜の宮型等 神社類型別
        b.蒲団屋根型屋台=反り型・平型 類型別
        c.檀尻=巡行型・舞台型

      B.写真(パソコン・モニターテレビ各10台程度)

      C.動画(パソコン・モニターテレビ各10台程度)

      D.超大型マルチスクリーン

      E.シデ竹・堤燈

      F.説明等=類型別屋台・檀尻分布(含:播州地域内&全国各地との関連)等

    C展示方法

      A.類型別に現役屋台・檀尻を6台程度(一定期間でローテーション)並べ、各地区の囃子・掛け声をBGMに、その豪華絢爛さと迫力とを表現す
        る。[祭礼前後の一定期間⇒写真パネル展示(=「播州祭礼マップ」・「各神社行程表」等、実際の祭りを見に行って戴ける案内展示を心掛
        ける。)]

      B.播州一円の神社を網羅し、各神社・地区単位に、神社・屋台・檀尻の歴史が追え、特徴が詳らかに解る様、写真が解説文(ナレーション入)と
        共にモニターに映し出され、各神社・地区の思い入れが感じられる様構成する。(含:神社・各地区関連有形・無形文化財)


      C.神社毎に、最大の見所を最新の動画を用い、解説ナレーションと共に、賑い・華やかさを表現する。

      D.神社毎に祭りの最大の見せ場を、15〜20分程度のダイジェスト版に纏め上映する。

      E.色とりどりの御幣を施したシデ竹と堤燈とで祭りの雰囲気を醸し出す。

      F.キャプションによる解説展示 等

    D調達・更新方法

      A.類型別に対象地区からローテーションで借受ける(当会活動の中で予め呼び掛けたい。)

      B.行政の呼び掛け・屋台文化保存連絡会の連絡網の活用により、各自治会に自薦戴く。

      C.行政の呼び掛け・屋台文化保存連絡会の連絡網の活用により、神社毎に自薦戴く。

      D.行政の呼び掛け・屋台文化保存連絡会の連絡網の活用により、神社毎に自薦戴いたものを行政サイドで編集する。(B〜D:いづれも、毎年
        蒐集・定期更新が必要)


      E.竹が何時も青々している様、定期的に更新を行う。

      F.行政・屋台文化保存連絡会の連絡網の活用による聞き取り調査 等