6.推進・実行管理

 決裁・決定を受けた後の推進及び実行管理組織については、「播州屋台会館(仮称)建設検討委員会」を設置し、その機関に於いて本提案書の内容をより掘り下げるべく検討・研究を加え、最終概要を策定する事とする。

 その際には、元来、播州祭・屋台文化はその名の通り、姫路が中心ではあるが播州一円に存在する広域的な地域固有文化でもある事を充分に考慮に入れ、姫路市内に止まらず周辺地域との連携の下、広がりと深みとをその概要に附加して行く事も重要である。

 また、全国各地の同様の施設はリピーターの確保を始め来館者確保に苦慮しているのが実状であり、その原因は、展示アイテム・内容の硬直化によるところが大である。従って、本「播州屋台会館(仮称)」に於いても同様の事態が危惧される事から、展示アイテムの短時日での入れ替えは元より、共通文化保有地域を中心に全国各地との連携の下、常に新しい企画等を展示展開の中に活かせる等、これの解決方策を計画・準備段階から担保し得る運営形態を指向しておかなければならない。

 幸い屋台文化保存連絡会は、平成10年の設立より既に5年余、(社)姫路青年会議所が活動を始めた平成8年からすれば7年余、本提案に関する活動を継続展開しており、未だ充分ではないが相応の連絡・情報収集体制は整っており、建設並びに開館後の展示展開への協力を得る為にもハード面は元より、ソフト面の充実を図る為にも、「播州屋台会館(仮称)建設検討委員会」は、行政並びに有識者及び屋台文化保存連絡会を始めとする市民との協働で組織する事が肝要であり、そこでの概要策定を経て、またパブリックコメント制度の積極的活用等、市民の意見を充分に取り入れた上で、実行組織である行政主体の「播州屋台会館(仮称)建設プロジェクトチーム」を組織し、建設地の決定・設計競技・実施設計・建設業者の選定等、具体的作業の遂行に引き継ぎ・委ねる事が望まれる。